マイケル・コース コレクション(MICHAEL KORS Collection))が2017年プレフォールコレクションを発表した。
テーマは、50年代のグラマーと80年代のパワフルドレッシングの融合。ウエストをしぼり、ヒップラインにぴったりと沿ったシルエットや太ももや肩の大胆な露出が、官能的な女性らしさを醸し出す。そんなフェミニティに、マニッシュなストロングショルダーやパンクテイストのディテールが組み合わさり、挑発的でクールな女性像を作り出した。
腰の曲線的なラインを際立たせるタイトスカートが印象的だ。スカートは、膝の高さあたりからフリルに切り替わり、大人の女性らしいシックで優雅なシルエットを描く。そんなエレガントなイメージを裏切るように、ブラックレザーとシルバーのバックルがエッジが効かせる太いベルトでウエストをマーク。さらに、ポインテッドトゥのレザーシューズや、スタッズをあしらったパンクテイストのバッグを合わせ、シャープな印象に仕上げた。
テーラーリングやミリタリーテイストなどマスキュリンな要素が、女性らしい繊細さと絶妙なバランスを織りなしているコーディネートも。ベージュのスーツは、ストロングショルダーでハンサムなシルエットに仕上げた。一方で、大きめに着たジャケットのウエストはベルトでキュッとしぼり、胸元は大胆に露出した。また、足元に合わせたヒールのシューズも女性らしさを垣間見せる。
シーズンレスなパーティドレスも多くランウェイを飾った。グラフィカルなフローラルを施したゴールドや真紅のドレスは、パッと目を引くゴージャスさ。それでいて、シックなカラーパレットや辛口なテイストのバッグやシューズで、マイケル・コース コレクションらしい都会的でクールなスタイルに仕上がっている。