ヴァレンティノ(VALENTINO)は、2017年プレフォールコレクションをアメリカ・ニューヨークで発表した。
新体制となったヴァレンティノにとって初めてのプレコレクション。クリエイティブ ディレクターのピエールパオロ・ピッチョーリが選んだ舞台は、自由の地・アメリカだ。「誰もが夢見るアメリカ:心と身体に希望を」と綴られたコレクションノート。ピッチョーリは、この強く明白なメッセージを“花々”にのせてファッションで表現している。花は楽観主義を象徴するものだから。
ランウェイには色とりどりのドレスが舞う。鮮やかなピンク、オレンジ、イエロー、そして落ち着きのあるパープル。寒さの厳しい1月のニューヨークを忘れてしまうほど、初秋の明るい陽気が降り注いでいる。選ばれた素材は、シフォンやレースなどエアリーなものばかりで、より一層和やかな空気で包み込む。
コレクションの主役はロマンティックなドレス。ボディの上で流れるロングドレスにも、ふわっと天使のように踊るミニドレスにもフラワーモチーフが刻まれている。小ぶりなものも大振りなものも肩を並べ、花園にいるかと見まがうほど淡く混ざり合っている。
ウエストラインは、ハイまたはローの位置でマークして。アームラインに重ねたフリルや、ボディを横切るようにあしらわれたフリンジ。さらに、レイヤードしたアンダーウェア風ブラトップ、ニットといったアイテムたちが、伝統的なドレスにユニークさをもたらし、個性を差している。