サルヴァトーレ フェラガモ(Salvatore Ferragamo)は、ミラノ・ファッションウィーク5日目の2017年2月26日(日)に、2017-18年秋冬ウィメンズコレクションを発表した。目指したのは、ブランドの伝統を引き出し、女性らしさとダイナミズムを備えたデイタイムとイブニングの装いだ。
今シーズンのサルヴァトーレ フェラガモを象徴するのは、ダイナミックなカッティングによる新しいシルエットの提案である。ジャケットにあしらわれたのは、揺れ動く襟とフードを合体させた花びらのような襟元。顔を覆うほどの高さとボリュームのあるディテールがシーズンアイコンの存在を放つ。
また、ワンピースは袖とスカーフを組み合わせて流れるようなシルエットに。後身頃のみロングマントになったテーラードジャケットや、レザーと別素材(ウールのような質感)をインサイドアウトの手法で外側・内側のテキスタイルを見せたドレスも存在する。
ベースとなるのは、流線的なIライン。程よいフィット感でタイトになりすぎない、ロングスカートやセンタープレスパンツなどが揃っている。前後・左右に配されたスリットや縦縞のステッチ、パイピングなどは、シルエットの優美さを印象的に切り取る役割だ。
色彩は、ブラック、ベージュなど伝統に重んじたクラシックなカラーをセレクト。ペールトーンのパープルやライトブルーなどを用いて、ゼブラやレオパードといったアニマル模様も描かれてる。目新しく感じたのは、レジャー着想のアクティブウェア。ビッグボリュームのキルティングコートがランウェイを訪れた。
シューズは、アーカイブを紐解き新たな形状で蘇らせて。アイコンであるソフトソフィアバッグも新色と新素材を融合させてアップデートして登場している。