エンダースキーマ(Hender Scheme)の2017年秋冬コレクション「CONTEMPORARY」が6月初旬より旗艦店のスキマ、ほか取扱い店舗にて順次発売される。
大きなバックルが主役の「clasp mule」は、アッパーに柔らかいラビットファーを使用したミュールタイプ。かかと部分がないということを忘れさせてくれるほどの安心感で、足元を包み込む。ミュールといっても、冬を越せるシューズとして考案されており、冬場には靴下で履けるようにモカ裏と中敷の土踏まずより前には、ストッパーの役割を果たす人工のスエードを採用している。
エンダースキーマが毎シーズン1型ずつ新たに展開している「manual industrial products」と呼ばれるオマージュライン。前シーズンはハイテクスニーカーを想わせるデザインであったが、今回の同シリーズから登場する「manual industrial products 17」は、いたってシンプルなスリッポンタイプだ。
アッパーには、鞣して乾燥させた後、仕上げ前の状態でバフ加工を施したカウレザーを使用。この特殊なレザーの特徴である柔らかなタッチは足を通せば実感できる。ソールのサイドを包み込むマットガードには、仕上げの異なるカウレザーを切り替え、甲サイドのゴムは伸びにくくするために倍の幅のテープを真ん中で折り込んでいる。ディテールはさることながら、履き心地もこだわり尽くした逸品といえる。
定番の「cheak」をカウのハラコで製作した、シンプルかつラフでながらも贅沢に足元を彩る「cheak hair」。木型は定番と同じだが、アッパーのハラコが柔らかな足あたりを実現。履くほどに馴染んでいく。ライニングには寒い冬でも靴下で履けるように、「clasp mule」と同じくストッパーとなる生地を使用している。
ふわふわのフェイクファーで覆われた「hairy blucher」は、個性的ながらも使いまわしの効く一足。毛足の長いフェイクファーをトップラインで内縫いにした外羽根式だ。本来の型はクラシカルなので、これだけデザイン性があってもインパクトが強くなりすぎないよう配慮されている。また、ソールには天然クレープを使用しているため返りもよく、履き心地も優しい。
17年春夏コレクションで展開した「mutation 2」を、今回は撥水加工を施した肉厚のインポートベロアで製作。雨の日も恐れない革靴が完成した。“突然変異”を意味する“mutation”を名に持つこのシューズは、アッパー部分がマジックテープで取り外すことができ、捲るとシューレースが姿を現す。こういった仕掛けがありながら一見ビジュアルはミニマルで、合わせるアイテムを選ばないシューズだ。
エンダースキーマ 2017年秋冬コレクション「CONTEMPORARY」
発売時期:2017年6月初旬~
取り扱い店舗:旗艦店のスキマほか取扱い店舗