ケンゾー(KENZO)が、パリファッションウィークで2012秋冬コレクションを発表した。今シーズンは、アメリカ人ミニマリズムアーティストのドナルド・ジャッド(Donald Judd)と、ダン・フレヴィン(Dan Flavin)にインスピレーションを受け、彼らの作品の特徴でもある色や柄などの幅広いインテリアワークや、クリーンで流線的な美しさと陰影をコレクション全体に反映させた。カラーパレットは、ベージュ、ワインレッド、ネイビー、グレー、モスグリーン、オリーブに、アクセントとしてオレンジやホワイトをプラス。
シャツ、ジャケット、スラックスなどといったメンズクラシックをベースとしながら、最新のスタイルも取り入れ、仕事と遊びに不可欠な要素をキープするメンズウェアをアーバンライフに相応しい装いにアレンジした。
プリントバリエーションは、コレクションを通しオールドファッションなペイズリー、チェック、ストライプ、円形模様が登場。新しいファブリックにプリントすることにより、斬新で鮮明なコンビネーションが生まれ、華やかになり過ぎず、遊び心も忘れないシックな大人の男性を演出。また、機能性においてもリバーシブルが可能であったり、iPhoneやiPadを入れられるポケットがあったりと、ケンゾーの信念が余す事なく取り入れられている。
昨シーズンよりケンゾーのクリエイティブディレクターに就任した、オープニングセレモニーの創設者Humberto Leon(ウンベルト・レオン)とCarol Lim(キャロル・リム)による初のメンズコレクションは、クラシックなメンズスタイルを守りながらも、都会的な最新の流行も取り入れた革新的なものとなった。