ケンゾー(KENZO)の2025年秋冬メンズコレクションが、2025年1月24日(金)、フランスのパリにて発表された。
今季のケンゾーがイメージしたのが、東京からパリへと向かう、未来の高速列車での旅。1998年秋冬シーズンのケンゾーの「トレイン・ショー」に触発されたというそのコレクションでは、プレッピースタイルをベースに、列車の旅のエネルギーを表現している。
コレクションのひとつの軸であるテーラリングは、素材やディテールを通して、旅の心地良さを体現している。ラペルを異なる色味に切り替えたシングルブレストジャケットや、リラクシングなバルカラーコートは、ふんわりと起毛感のあるファブリックに。また、構築的なノーカラージャケットでは、着物の前合わせを彷彿とさせる佇まいに仕上げた。
また、ワークウェアも、遊び心に満ちた雰囲気に。スタンドカラージャケットやワイドパンツは、草花を図案化したモチーフを全面にあしらうことで、どこかエキゾティックなムードを漂わせる。デニムのスーツは、オーバーオールを解体・再構築。ワークジャケットやボンバージャケットは、柔らかなパステルカラーやラフな花柄で仕上げるほか、ニットにも質感豊かな素材を採用している。
ウェアを彩る柄には、列車の旅をイメージしたモチーフが取り入れられている。デニムジャケットやデニムパンツ、バルカラーコートなどには、車窓に流れる景色を彷彿とさせるストライプを、斜めや縦にデザイン。シャツやジャカードニットなどには、日本やパリの風景を描きだした列車の窓を表現。また、シアリングジャケットなどには、日本の床の模様に着想したという、幾何学的ジャカードで仕上げた。