2012年2月17日、ロンドンファッションウィークでCorrie Nielsen(コリー ニールセン)が2012-13年秋冬コレクションを発表した。デザイナー自身のルーツを振り返った今季、 スコットランドの伝統的なデザインやモティーフがインスピレーション源となった。独立戦争の時代にアメリカからスコットランドへ移住した祖父へ捧げるこのコレクションのタイトルは、スコットランドの歴史的な服飾デザインやパターンを記した代表的な作品、ジョン・ソビースキ・スチュアートの著作「The Vestiarium Scoticum」から引用された。
タータンチェックの生地や、ブラウスの胸元やスカートにあしらわれたレースなど伝統的なモチーフを多く使用。そこに彼女が得意とするカッティングやドレープ使いによって、モダンな印象も添えられている。黒のチュールで飾った赤のタータンチェックのドレスをはじめ、ハイネックのトップスにバルーンスカートを合わせたルックなど、繊細かつ構築的なデザインが目を引いた。ドット柄のボウタイブラウスに、ドット柄とレースを施したタータンチェックスカートのルックも印象的だ。
タイトでクラシカルなシルエットに、ディテールによってエッジィな雰囲気をプラスして、フィナーレはコリー ニールセンらしいドラマティックなドレスで締めくくられた。伝統を重んじつつも前へと進み続ける現代女性の強さを表現したコレクションだ。