エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)の2018年春夏コレクションは、モデル約30体に及ぶプレゼンテーション形式で発表された。ミラノ・ファッション・ウィーク2日目の2017年9月21日(木)のこと。
マッシモ・ジョルジェッティがエミリオ・プッチを去った。迎える新シーズンは、クリエイティブチームが一丸となり、ブランドの原点に立ち返るものとなった。
エミリオ・プッチに縁の深いカプリ島。美しい海に囲まれたこの島で、海とプールに挟まれた絶好のリゾートスポットに初めてのブティックを持ったのがブランドの始まりだ。セレブが集って夜な夜なパーティを繰り返すエリア。今季はこの地にインスピレーションを膨らませ、「プール パーティ」をキーワードにコレクションを進める。
主役となるのは、そのまま海にもプールにもくり出せそうな軽やかなルックだ。スイムウェアに、シンプルなハーフスリーブワンピースとシャツドレス、そしてカフタン。裾には派手なクリスタルを、袖口にはオーガンザを重ねたデコレーションを添えてパーティ仕様に。
カラフルなラッフル装飾は波の印象を、ポップなドット模様は泡のイメージを投影し、カリブ島のエッセンスを加えた。
シルク、コットン、ジョーゼット。それにエミリオ・プッチならではのジャージ。これらをホワイト、アクア、オレンジ、エメラルドに染め上げる。プリントはすべてオリジナルの新作だ。
「ビーチを上がったら、ガウンを羽織ってパーティだ!」そんな声が聞こえてきそうなほど、エミリオ・プッチガールの前にはガウンコートが多数揃う。濡れた頭を覆うべく、タオル地のヘッドドレスをトップに添えて。くるりとタオルを巻いたような形状だが、実は頭にはめるだけで、この渦巻シルエットが作れる優れもの。
気軽さと遊び心はシューズラインにも影響を与えた。マルチカラーのサンダルは、レザージャケットーとPVC素材をミックスして個性豊かに。パンチングされたポインテッドトゥ、新型のカプリサンダルまで加われば、朝からは夜まで存分にパーティを満喫できるほど、バリエーション豊かなコーディネートが楽しめる。