ハイダー アッカーマン(HAIDER ACKERMANN)の2018年春夏ウィメンズコレクションが、パリ・ファッション・ウィーク5日目の2017年9月30日(土)に発表された。
今シーズンは、ロング&リーンのアイコンシルエットに、”表と裏”を使った遊びを加えた。裏地にアクセントを付けたものが多く、襟元、袖口、胸元など随所で”裏”の姿を登場させて色の組み合わせを楽しんでいる。
ノーカラーのロングコートから覗く、真っ赤なライナー。ジャケットは、ボタン口をカットオフしてあえて裏地を見せた。先に発表されたメンズコレクションでも見られたが、剥くようにして生地を破り裏地を見せた、パッチワーク風のジャケットも展開される。
また”表の顔”となる前からみた姿と”裏の顔”後ろ姿が大きく異なるルックもある。真っ赤なパンツセットアップは前から見るとフォーマル。しかし、バックスタイルはトンネルのようにくり抜かれて、背中を大胆に露出させている。
色の組み合わせという面では、度々登場するドレスやトップスにも共通項がある。2色のカラーを使い、テキスタイルをくるくるとねじり上げる。出来上がったのはアンバランスで不均衡なデザインであるが、色のコンビネーションが美しい。特に、ハイダー アッカーマンには珍しいパウダーイエローやライトブルーといったソフトな色合いは、ホワイトと相性がよくハッピーな印象を受ける。