エンハンス(ENHANCE)の2018年春夏コレクションが、2017年10月20日(金)に東京・渋谷ヒカリエにて発表された。
2017年にスタートしたエンハンスは、今回が「Amazon Fashion Week TOKYO」初参加となる。ショーは、オールスタンディング形式。赤い照明で照らし出されたランウェイに観客がひしめき合うライブ会場のような空間に、初めてのショーへの期待が高まる。
テーマは、「自分が好きな女性に着せたい服」。これは今後のエンハンスのコレクションにも一貫したテーマとなる、とデザイナー・竹口正和は語る。自身が敬愛する染色家・荒木節子に着てもらえるような服をイメージしながらデザインしたという。
コレクションは、ブランドを象徴するメンズテーラーをベースに、”ハンサムな女性らしさ”を表現。最初に登場したのは、異素材を組み合わせたテーラードジャケットだ。シルエットはかっちりとしていながらも、あえて裏地や縫い目を表に出して。背中はオーガンジーのような透け感のある素材を採用し、背中の肌を露出させる。足元はレザーのロングブーツでフェミニンかつエッジーに仕上げた。
また、艶やかな黒の長いフリンジがコレクションを印象付けた。フリンジが、ジャケットの装飾になったり、それ自体がトップスになったり、パンツになったり…と、ショーのいたるところで登場する。マスキュリンなスーツスタイルにも、優雅に揺れるフリンジを足すことで、エレガントな女性らしさが添えられた。チョーカーのように首を飾るフリンジは、揺れるたび隙間から鎖骨の素肌がのぞく。