2012年3月2日、ソニア リキエル(Sonia Rykiel)が2012-13年秋冬コレクションをパリファッションウィークで発表した。1970年代のパリ。ブランドの創立者であるソニア・リキエルはボリューミーなコートに身を包んだ赤い髪のミューズとして、型にはまらないシックで魅力的なスタイルで人々を魅了した。そんな彼女が今季のインスピレーション源となり、クラシカルな要素をミックスさせたパリシックのスタイルが提案された。
カラーパレットはモノトーンをベースに、グレイ、ベージュ、オレンジ。ジオメトリックなプリントやウィーン工房によるアールヌーヴォー柄、そしてシグニチャーであるリキエルストライプとトロンプルイユのデザインなどが遊び心も感じさせる。素材はツイード、ダブルフェイスのウール、ソフトパイルのニット、シルキーな日本製のジャージー、フェザーのように軽いシフォン、シルクなどを使用して心地良く仕上げられた。
ソフトで流れるようなラインのウールコートには、パテントレザーのベルトを締めてアクセントに。スカートは深いスリットや後ろ下がりのシルエットがセクシーでエレガント。親しみがありながらもフレッシュな感性を感じさせるワードローブを身にまとったモデル達は、最後に全員で笑顔で登場。写真を撮ったり音楽に身を任せたり、思い思いに自分を表現して、ハッピーにショーの幕を閉じた。