ワイドパンツを使った、冬のおすすめコーディネートを紹介。使い方次第でシックにもカジュアルにも着ることのできるワイドパンツは、冬場はアウターとのボリュームやバランスを調整することでよりおしゃれな着こなしが実現する。人気レディースブランドがこの冬提案するスタイリングから、バランスのヒントとなるポイントをピックアップする。
ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)からは、身体をすっぽりと包み込むようなロングチェスターコートが登場。ゆとりのあるパターンながら、綺麗なIラインを描くチェスタコートが、ルーズなパンツとバランスを取ってクリーンなシルエットを作り上げる。足元にはスニーカーを合わせ、都会的で親しみやすい雰囲気に仕上げている。
ハイウエストのワイドパンツにマキシ丈のロングガウンを組み合わせ、縦のラインを強調したジバンシィ(Givenchy)。アウター、パンツともに落ち感のある、しなやかな素材の特性を生かし、連なるドレープが、落ち着いていながらもラグジュアリーな印象に。
アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)は、タイトなシルエットのテーラードコートに緩やかなワイドパンツを組み合わせ、長めのベルトでウエストマーク。クールな印象とともに、丈の長さのバランス感によってワイドパンツのエレガントな一面を引き出した。
また、スタンドカラーのコートを組み合わせることによって首から足元までのラインを作り、縦長のシルエットを見せたヴァレンティノ(VALENTINO)にも注目だ。ハイネックや、コートの一番上のボタンを留めるなど、真似して普段のコーディネートに取り入れたいスタイリングとなっている。
アウターのボリューム感と、ワイドパンツ、それぞれの個性を生かしたマーク ジェイコブス(MARC JACOBS)。ファーをあしらったデニムジャケットは、ボタンを開けて着た時のダイナミックさと、ファーの分量感がゴージャスな印象の反面、緩やかなデニムパンツにブーツを合わせ、ボトムスをシンプルにまとめたことで、絶妙なバランスのスタイリングが生まれた。
ベルボトムのパンツにファーの衿が付いたジャケットを合わせたコーディネートも、シルエットにメリハリが生まれ、エッジの効いた雰囲気に仕上がっている。
ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)は、オーバーシルエットのピーコートを落ち感のあるワイドパンツにコーディネート。アシンメトリーなデザインのピーコートが、ワイドパンツの形もしっかりと引き立てながらも、存在感を放っている。
羽織りのようなコートのコーディネートを提案するのは、ビューティフルピープル(beautiful people)。中にはざっくりとしたタートルネックのニットを合わせ、冬ならではの分量感で、ゆるやかな可愛らしさを見せた。柔らかな色合いのグリーンが、スタイリングに華やかさと温かみをプラスする。