ジョン ローレンス サリバン(JOHN LAWRENCE SULLIVAN)の2018-19年秋冬メンズコレクションが発表された。
インスピレーションの源となったのは、デヴィッド・リンチの『ツイン・ピークス』やマーティン・スコセッシの『タクシードライバー』、オリバー・ストーンの『ナチュラル・ボーン・キラーズ』などの映画に登場する"サイコパス(PSYCHOPATH)" "サイコパスキラー(PSYCHO KILLER)"といった二面性を持つキャラクター像。
サイコパスな登場人物が秘める二面性は、スタイルや素材など様々な要素の組み合わせによって現れている。テーラリングとカウボーイの融合もその一つ。たとえば鮮やかなグリーンのテーラードスーツには、ウェスタン風のループタイやベルトポシェット、ビブラムソールのカウボーイブーツを合わせ、ジョン ローレンス サリバンらしい強さと美しさを表現する。
二面性を捉えるアプローチとして、異なるファブリック同士の掛け合わせも目を惹く。カラーコントラストを効かせた2色のデニムのドッキングや、味わい深い革の魅力を引き出したブラックレザーとの組み合わせが、カジュアルな装いにハードな印象をプラスする。
本来ならばキャラクターの内側に潜んでいるはずの二面性を、ユーモラスに浮かび上がらせたアイテムも。レザーを縫い合わせた黒のニットは、右には善良を意味する"dexter"が、左には邪悪の意を持つ "sinister"といった真っ赤なロゴが施された。
また、ブランドのDNAであるボクシングの構えに着想を得たクラウチングスタイルも、今季のシルエットを紐解く重要なキーワードの1つ。エポレットやポケットを通常よりも前面に配することで、前かがみの姿勢を表現した挑発的なコートやジャケットを展開している。