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ベイシックス(BASICKS)の2025-26年秋冬コレクションが、東京ファッションウィーク会期中の2025年3月20日(木)、東京・秩父宮ラグビー場にて発表された。
森川マサノリが手掛ける今季のベイシックスは、"日常の中に潜む小さな違和感"にフォーカス。ベーシックな普段着にひと捻り、違和感をプラスすることで、洋服の新たな可能性を探った。
たとえば、シンプルなオックスフォードシャツは、襟の後ろに紐をつけることで、エプロンのように前掛けできるデザインに。デニムパンツも前後逆に着用できる仕様へとアレンジし、遊び心を加えている。このほかにも、袖を極端に長くしたシャツや、肩紐を取り払ったタンクトップなど、どこかアンバランスで“違和感”を感じるルックが登場した。
「色々なテイストのものをごちゃ混ぜにした」と森川が語るように、モード、スポーティ、エレガントと、多彩なジャンルをマッシュアップしているのも今季の特徴だ。年代感もバラバラで、レトロな温かみを感じるノルディックセーターが登場したかと思えば、その後にY2Kを思わせるフェイクファーのブーツが登場。さらに、モダンムードが漂うテーラードやシャツも披露された。
2025-26年秋冬シーズンより、ヒュンメルオー(HUMMEL 00)のクリエイティブ・ディレクターも務める森川だが、ベイシックスにもスポーツの要素を特に色濃く滲ませたように感じる。ショーの後半では、野球やサッカー、カーレースなど様々なスポーツから着想を得たルックが散見された。“Basicks”の刺繍を配したベースボールユニフォームはミニドレスへと姿を変え、アヤメ(ayame)とのコラボレーション眼鏡やピンヒールで現代的なルックへと昇華。ストライプのサッカーのユニフォームは、柔らかなニットのセットアップにアレンジされている。
コレクションのラストでは、ウェディングドレスを思わせる純白のラッフルドレスを披露。チュールをたっぷりとあしらったロマンティックな佇まいの中に、リーボック(Reebok)のロゴをあしらい、エレガントとスポーティという正反対の要素をひとつに。今季のテーマである「違和感」をフィナーレでも体現した。
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