ヒュンメル(hummel)のファッションライン、ヒュンメルオー(HUMMEL 00)の2025年秋冬コレクションが、2025年3月18日(火)、東京・国立競技場園地にて発表された。テーマは「ニューヘリテージ」。
2025年春夏シーズンにデビューした、デンマーク発のスポーツブランド ヒュンメルのファッションライン、ヒュンメルオー。今季は、クリスチャンダダ(CHRISTIAN DADA)を経て、ベイシックス(BASICKS)を手掛けるデザイナー・森川マサノリがクリエイティブディレクターに就任したシーズンだ。1923年から100年以上続くブランドのアーカイブに目を向け、その頃の色褪せない記憶はそのままに、歴史の風を受けながら未来に繋げるべく、現代風にアップデートした。
コレクションの核となるのは、ブランドらしいスポーティー要素をミックスさせたテーラリング。象徴的なのは、シングルジャケットとハーフパンツのセットアップだ。ウールのように上質な見た目ながら、使用したのはスウェットに用いられる素材。軽やかさなどの機能性は、スポーツブランドならではだ。加えて、プリーツスカートとベロアのトラックジャケット、シングルジャケットにスパッツといったように、スポーティーとフォーマルな要素を融合させた。
1980年代のゲームシャツは、ユニフォームの見た目そのままに、縫い目を分かりにくく仕上げることでより快適性がアップ。ぴったりと身体に沿うトップスの下には、スポーツ時に着用するアンダーウェアを思わせるタートルネック、ボトムスには鮮やかなカラータイツを合わせ、ボディラインを強調した。このほか、ロングワンピースやボアコートの下に合わせたスパッツなど、本ラインにはないようなタイトなシルエットを随所に組み込んだ。
ブランドを象徴するバンブルビーロゴや、未来への前進や勝利への意欲を具現化したV字模様が特徴のシェブロン柄は、ミニマルなウェアにヒュンメルらしさを存分にプラス。シェブロン柄はチルデンニットやワンピース、トラックスーツに採用した。
一方、飛べないハチ・マルハナバチをモチーフにしたバンブルビーは、ビジューや刺繍で表現。テーラードアイテムはもちろん、シャツやジャージなど、ほぼすべてのルックに取り入れた。これまでの歴史を背負った煌めくビジューのバンブルビーは今にも飛びそうで、ブランドが持つ記憶を未来へと運んでくれそうな予感を抱かせた。