ビューティフルピープル(beautiful people)2018年プレフォールコレクションが発表された。
今季のテーマは「WRAP=巻く・包む」。デザイナーの熊切秀典が2018年春夏コレクションで訪れたパリで出会ったラップサンド"クルドサンドイッチ(Kurds Sandwiches)"をインスピレーションの源としている。
チェックやストライプの布を巻き付けベルトで着こなすマサイ族の衣服や、ウエスト部分で布の端を縛るタヒチのパレオといった民族衣装。"対極にある物を掛け合わせて新しい物を作る"というビューティフルピープルのデザインコンセプトのもと、これらの民族衣装や僧侶服にテーラードの要素を取り入れたシャツやスカートが生み出された。
たとえばテーラードのイメージが強いストライプシャツも、頭からかぶるチベットの民族衣装に着想を得たゆったりとしたシルエットを採用し、クラシカルな魅力にエスニックな世界観を見事に融合させている。
「WRAP」の概念は、巻貝をイメージしたシェルアクセサリーや、とぐろを巻く蛇からインスパイアされた蛇革の型押しバッグなど、小物類にも反映されている。マサイ族のアクセサリーからピックアップされたミサンガは、チョーカーとして首に巻いたり腕に2重巻きにして使うことができる。
もう一つのアプローチとしては、文化や人種の交差点は全てミックスされた状態で存在し、その境はなくなる、という「INTERSECT=交わる」の概念。代表的なのは、フランス・パリ出身のアメリカの女性彫刻家・ルイーズ ブルジョア(Louise Bourgeois)が手掛けるファブリック ワークとアフリカンプリントを融合させたアイテムだ。ドットやストライプなどのパターンを調和させたワンピースや、立体的な編み目が印象的なインターシャニットにチェック柄のスカートを合わせたスタイルを提案する。
また「INTERSECT」のテーマを体現するアクセサリーとして、大きくリサイズすることで存在感を増した方位磁石のペンダントネックレスも登場する。