グローバルワーク(GLOBAL WORK)の2018-19年秋冬コレクションが、2018年3月22日(木)に東京・渋谷ヒカリエにて発表された。
今季のテーマは「ツイスト ア トラディション(Twist a tradition)」。世界の民族から生み出されてきた伝統をベースに、アイテムには、スポーツやストリートアートなどのセンスが織り交ぜられた。
コレクションのメインパターンとなったのは世界の様々な民族がルーツにある「チェック」。タータンやマドラス、ハウンドトゥースといったあらゆるチェックパターンがアイテムに取り入れられた。
グラフチェックのパターンは英国風ジャケットとパンツのセットアップで。綺麗なボックスシルエットが生み出されるのは、身幅を大きくとる設計によるもの。インナーには季節感のあるニットを合わせてドレスダウンすることにより、デイリーウェアを提案するブランドらしいコーディネートが成立している。
グローバルワークの特徴であるキッズラインからもチェックのアイテムが登場。マルチなカラーで構成されたルックはキッズらしいアクティブさを表現。一方でトップス、ボトムス、そしてタイツまで落ち着いた色味のチェックで統一されたスタイリングは、かわいらしさを残しながらも、どこかクールな雰囲気を醸し出す。
何体か登場した、足元をダッドシューズで固めたルック。膝下丈のパンツ、ハイソックスの組み合わせは、重くなりがちな秋冬のスタイルに軽やかなモードのエッセンスを落とし込んだ。
また、今季はフランスのストリートアーティスト・K-NARFとのコラボレーションによるTシャツがコレクションへ。インパクトのあるグラフィックが大胆に配置されたこちらは、エスニックな雰囲気が漂うショーとは対照的な存在。しかし、今季のテーマにもあるように、エスニックとストリート、お互いのテイストが巧く"ツイスト"することで、ジャンルの融和による新しいファッションの可能性が示された。
表現したかったのは、表面的な世界の民族文化だけではない。温暖化や生物資源の減少など、今地球で起こっている問題を考え直し、それをブランドなりに解釈。素材には再生素材やフェイクファーが使用された。"ファッションを通じて少しでも地球問題を解決の方向に向かわせることが出来れば"という、ブランドの想いは直接目で見えなくとも、アイテムの上でしっかりと表現されていた。