ミュベール(MUVEIL)の2019年リゾートコレクションが発表された。テーマは「Grown up's Conservatism Syndrome」。
今シーズン、インスピレーションの源になったのは、1960年代に製作されたチェコ映画の名作『ひなぎく』。物語の主役は、いたずら好きで大人になりきれない2人の少女。そんな少女たちを、ミュベールのフィルターを通して、上品でクラシックに表現していく。
映画のタイトルでもあり、劇中にも印象的に取り入れられているひなぎくの花は、ミュベールのアイコンである「すずらん」や鮮やかな「アネモネ」に姿を変えた。大柄のプリントやビジューを用いた刺繍、立体的なコサージュとして、様々なピースの上で花を咲かせる。
アウターはシースルーのトレンチコートや、ナイロン地のライダース、チュールを採用したジャケットなど、バリエーション豊富に用意。そよ風を感じさせる軽やかなディテールが、自由で個性的な装いを演出してくれる。
ボトムスはボリューミーなシルエットが主流だが、デニム地のワイドパンツや、透け感のあるロングスカートなど、異なる印象を与えるものばかりだ。
ユニークなアウターやボトムスの組み合わせがもたらすスタイルは無限大。自分好みのスタイリングで、映画に登場する少女たちのように無邪気にお洒落を楽しみたい。「出来上がったレールには乗らない。私は私の道をゆく。自由を謳歌しよう。」これがミュベールが伝えたいメッセージだ。