ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)の2019年 春夏 ウィメンズコレクションが、イタリア・ミラノで発表された。
今シーズンのテーマは「DNA」。ブランドを象徴するブラックをキーカラーに、ブランドのアイデンティティを様々な形で発信する。同時に華やかなフラワーにもフォーカス。フェミニンさを象徴するモチーフをファッションの世界に落とし込み、女性の美しさや多様性を表現した。
ミレニアルズを代表するインフルエンサーだけでなく、今回は、イタリア人女優モニカ・ベルッチがファーストルックを飾り、エヴァ・ハーツィゴヴァ、カーラ・ブルーニ、ヘレナ・クリステンセンら90年代活躍したスーパーモデルたちもランウェイに。女優イザベラ・ロッセリーニは親子3世代で共演するなど、幅広い世代がドルチェ&ガッバーナの新作に身を包み「家族愛」を表現したシーズンでもあった。
メインカラーのブラックは、アイコニックなブラックドレスを筆頭に、ワンピース、ジャケット、パンツなどを彩った。シックなカラーで描くグラフィカルなモチーフが印象的で、大振りドット柄の3ピースパンツスーツやガウン風セットアップ、宗教画をポップにアレンジしたイラスト入りライダースジャケットなどが登場。
女性を象徴するフラワーは、シフォンやオーガンザなど軽やかなファブリックに施されている。鮮やかなカラーのローズやピオニー、新しいモチーフのアネモネなどが咲き乱れ、温かな季節の訪れを詩的に綴っている。
また、立体的な花々もポイントに。ブラトップやシースルータイツの上には、大きく咲いた花々をセット。ふわりと開いた花びらは、見るものをくぎ付けにする圧倒的な存在感だ。ドレスのウエスト周りやジャケットの肩にのせたフラワーも、いきいきとした立体モチーフとなっていて優美な雰囲気を届けてくれる。
今季は、日本から女優・モデルとして幅広く活躍する三吉彩花が参戦。金糸を織り込んだショートジャケットに、クロップドパンツを合わせて登場した。頭にのせた王冠はゴールドカラーで、シューズとカラートーンをあわせて、煌びやかなコーディネートを楽しんでいる。