D.TT.K(ディーティーティーケー)2019-20年秋冬コレクションが2019年2月27日(水)、東京・原宿で発表された。
今季のD.TT.Kがインスピレーションを得たのは90年代のエレクトロニックなモノたち。21世紀に向けての期待や希望を膨らませる90年代の人々が創り上げたパソコンや音楽プレイヤーといったプロダクトの近未来的なデザインを、現代のウェアに反映させた。
テーマの元で、ブランドが常に提案する“ネオスポーティー”は今季も健在。スポーツスタイルを象徴するトラックジャケットはコンセプトの通りレトロライクなシルエットで構築。表面に幾何学的に施されたパイピングがアクセントとなり、さらにスポーティーな雰囲気を醸成する。
カラー、シルエットともにソリッドな印象のダウンベストにも注目。ここでは“ヒッピー”や“ロック”といった雑多なスタイルが流行した80年代とは一線を画した90年代のミニマリズムが、シンプルなアイテムの表情で表現されている。
グレーやブラックといったダークカラーがメインの中で、散見されるシルバーカラーのアクセサリーはルックの近未来感を一気に加速させる要素。シルバーに映えるブルーのアイコニックなロゴも目を惹くワンポイントだ。
また、アイテムのディテールには、CDやMDの裏面を想起させるメタリックなパーツを配置。パンツのジップや比翼仕立てのジャケットの裾、シューレスなどその配置は様々。至る所に散りばめられ、光に反射して輝く小さなパーツは、無機質なカラーパレットの中で一際大きな存在感を示していた。