ブルックス ブラザーズ(Brooks Brothers)は、日本上陸40周年を記念して、2019-20年秋冬コレクションのランウェイショーをメンズ・ウィメンズ共に、2019年5月23日(木)東京・明治神宮外苑の室内球技場で開催した。
ブルックス ブラザーズは、1818年にアメリカで創業した紳士服販売店およびそのブランド。ブルックス ブラザーズが発信する「アメリカンクラシック」は、米国全体に影響を与え、アイビールックをはじめ、アメリカン・トラディショナルの礎を築いたブランドとして知られている。
日本に上陸したのは1979年。アメリカ国外初となる旗艦店をオープンしたのが、東京・青山だった。現在では、野球日本代表「侍ジャパン」のオフィシャルスーツを担当するなど、ファッションだけでなく、スポーツシーンでも日本をサポートしている。
日本上陸40周年を祝したランウェイショーは、“ベースボールスタジアム”さながらの臨場感溢れる空間が舞台。大きな芝のグラウンドをモデルたちがウォーキングし、電光掲示板では、モデルたちをまるで選手紹介するかのように映し出した。
2019-20年秋冬コレクションのキーワードは「伝統×革新」。洗練されたシティの要素とリラクシングなカントリーサイド、機能性とエレガンス、カジュアルウェアとフォーマルウェアなど相反する要素を共存させた。着こなしで作りだすミックスマッチもポイントとなり、フォーマルウェアをどう“着崩すか”が鍵を握る。
装いはブルックス ブラザーズの歴史に基づいた「アメリカンクラシック」がベース。200年にも及ぶ軌跡の中で、ブランドが生み出してきたアイコニックなピースが“いま”になじむようアレンジされて登場する。
ファーストルックは、パッチワークのジャケット。チェック柄や千鳥格子模様など、個性的なファブリックを組み合わせたものだ。この手法は、ブルックス ブラザーズのアイコンピース「ファンシャツ」から着想したもの。身頃・襟・袖・ポケットなど、パーツごとに別の生地を使用した“楽し気”なデザインが特徴だ。
「ポロカラー」とブルックス ブラザーズが呼ぶ、ボタンダウンシャツはコレクションを通して繰り返し登場している。くるっとロールした襟とボディと離れないように配されたボタン、美しいギャザーの入った袖口。伝統的なディテールはそのままに、組み合わせるアイテムをチェンジすることでフレッシュな印象を作り出している。
組み合わせるのは“モダンな着崩し”をアシストするカジュアルなピース。スウェット地のテーパードパンツや、ロゴ・アニマルモチーフ入りのニット、フーディトップなど。ストライプ模様のアイコニックなネクタイ「レップタイ」を巻いた上品なスタイルも、デニム、ジャケット、スニーカーを差すことでカジュアルダウンさせている。