ミラノファッションウィークで発表されたグッチ(GUCCI)の2013年春夏コレクション。「すべての要素が織りなす貴族的な女性のポートレート。強い魅力を呼び起こす、クリーンで繊細、明確な美学。リチャード・アヴェンドンとジャン・パオロ・バルビエリが、アイコニックな女性を撮影した歴史的に重要な写真からインスピレーションを受けています」とクリエイティブ・ディレクターのフリーダ・ジャンニーニは説明する。
直線的なシルエットのアウターやシャツジャケット、ハイネックのブラウスには、パンツを合わせてチュニックのように着こなした。コクーンシェイプのミニドレスやスーパーロングなテーパードドレスは、深いスリットや背中のカッティングがルチオ・フォンタナのアートを想い起こさせる。カクテルドレスは、大きなラッフルや、コーラルやターコイズの刺繍やチョーカーで彩ったネックラインがポイントだ。
日本の文化もデザインのエッセンスに加わった。プリントは日本の襖絵からインスピレーションを得て、ダリアを大胆かつモダンに表現。スネークパターンがプリントされたチュニックやパンツには和紙の繊維が用いられている。また、イブニングドレスは着物のように、重ね合された袖が幻想的な雰囲気のシルエットをつくり出している。エキゾチックなパイソン柄は、シルクラメのジャカード生地でできている。
アンクルストラップのサンダルには、グッチのアイコンであるホースビットのディテール。バッグはショルダーとクラッチが交互に登場。イブニングスタイルには宝石のようなカッティングのプレキシガラスのクラッチで輝きをプラスした。
ミニマルなシェイプに、完璧な色彩、そしてエキゾチックなムードで構成された今季。純粋さとセンシュアリティが融合した、モダンなコレクションだ。