ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)は、2020年春ウィメンズコレクションを発表した。
「自然へのフォース(Force for Nature)」をテーマに据えた2020年春シーズン。作家であり環境問題専門家のジョナサン サフランフォアによる詩的なフレーズを引用しながら、地球の未来について、自身のメッセージを積極的に発信する、勇敢な女性像を描き出した。コレクションの60%以上は、サステナブルな素材から作られている。
メンズでも展開される「ウィー アーザ ウェザー(We are the Weather)」カプセルコレクションでは、グラフィカルな太陽モチーフをプリントしたドレスやパンツなどを展開。襟の開きがダイナミックな中綿コートには、太陽のモチーフとともにジョナサン サフラン フォアによる、「異なる生き方の自由」という意味のメッセージが綴られている。
ウェアに投影されたのは、自然の中から抽出したような色彩。オーガニックコットンデニムのジャンプスーツは、所々で濃淡が変化する、不均一な色味が表情豊かな1着。ストラップとボディにロゴを配した、同系色の円柱形バッグがアクティブさをプラスする。さらに、グラデーションを描くデニムのジャケットとパンツのセットアップも登場。いずれのルックも、鮮やかな海の色彩を連想させる。
また、優しいライラックのブルゾンにパンツ、馬の模様が浮かび上がるバイオレットのジャカードドレス、眩しい程に明るいイエローのセットアップ、クリーンなライトブルーのコートなど、ナチュラルでフレッシュなカラーが、ウェアに春らしい躍動感をもたらしている。
モチーフも自然から引用されている。60年代のサイケデリックな花のイラストから着想を得たボタニカルプリントのドレスは、細やかな筆致で描かれた植物が印象的。裾の部分をヴィヴィッドなレッドで切り替え、アイキャッチに仕上げた。シアーなドレスには、立体的なフラワーモチーフをあしらい、よりストレートな表現を見せている。
ステラ マッカートニーの動物への愛情を象徴する、シンボリックな馬のモチーフは勢いのあるタッチでドレスやブラウスにプリント。シャツドレスには水彩絵具のような、透明感のある色彩が施されている。また、ブラックのコートには、ズームアップしたイラストをマルチカラーであしらうことで、アーティスティックな雰囲気を漂わせる。柔らかなピンクのレオパード柄を配した「ファーフリーファー」のコートやインターシャニットなどもまた、動物への愛を感じられるピースだ。