2011年にデビュー20周年を迎えた、「ミス アシダ(Miss Ashida)」デザイナーの芦田多恵。今シーズンよりコレクションラインを独立させ、モードトレンドに特化したブランドとして「タエ アシダ(TAE ASHIDA)」が新たにデビューする。その2013年春夏コレクションが2012年10月19日(金)に、日本橋三井ホールにて発表された。
ファーストルックは、新ブランドロゴをイメージしたルックでスタート。プリントやカラーブロックで、力強くグラフィカルに描いた黒と白のシャープなタウンウェアだ。ジャカードやコットンローンなどハリがある素材をメインに使用し、コクーンシルエットのシャツワンピースや肩がシャープなラインを描くジャケットからは、シルエットへのこだわりが強く感じられる。
タキシードを造形的なディティールで再構築したジャケットやスーツなど、これまでにないマニッシュな提案が印象的だ。それでいて、コットンシルクシャンタンの光沢や胸元の大胆な開き具合など、さりげなく芦田の得意とする女性らしいテイストが香る。またバングル風やブーティ丈の“レザーパッツ”を手首や足首にはめてみたり、カラーリングもブルーグリーンやパープルを用いたりと、個性的なアクセントも。
ラストは、2枚重ねのようなトロンプルイユのデザインや、盛り上がるチュールのフラワー刺繍がウェストを華やかに飾るイブニングドレスが登場。タウンからパーティシーンまで、モードのテイストを取り入れながらも、どこかはずした余裕を漂わせる着こなしへと仕上がった。
今回発表された「タエ アシダ」以外にも、メインブランドの「ミス アシダ」は今後も、デイリーから特別なパーティーシーンまで、ライフスタイル全般を想定したラインナップで展開される。