コーチ(COACH)の2020年春メンズコレクションが、ニューヨークにて発表された。
ウィメンズと同時に発表されたコーチのメンズコレクション。若者たちのエネルギーと自由な精神を宿したリアルクローズに、シックなエッセンスとポップなムードを掛け合わせたスタイルが提示された。
まず目を引くのは、コーチならでなの上質なレザーのシャツやブルゾン、スラックスだ。ブラウンやグレーのレザーのぬらっと底光りする艶が、カジュアルなスタイルに上品な緊張感と重厚感を与えている。
タック入りのスラックスやステンカラーコートには、クラシカルなチェック柄をあしらい、トラッドなアクセントをプラスした。一方で、足元には存在感あるベルトを3本配したスニーカーやサンダルを。あくまでリアルクローズながら、独特のアレンジを加えるという今季の姿勢がここにも反映されている。
ウェアにあしらわれたモチーフは、インパクトをもたらした。タンクトップやトレーナーの上に大胆にプリントされたのは、アメリカのポップアーティスト、リチャード・バーンスタインのイラストだ。また、グリーンのニットに大胆に配されたエビのモチーフは、レザーのハードさやチェックのトラッド感の中にあって、チャーミングにその存在をアピールしている。