セドリック シャルリエ(CÉDRIC CHARLIER)が、フランス・パリで発表した2020年春夏コレクション。
今シーズンのインスピレーション源になったのは、アメリカ・アリゾナ州、ユタ州へのロードトリップ。壮大な風景、燃えるような夕日、乾燥した山々、透き通った空などをコレクションピースに投影した。ランウェイには大地を連想させるブラウンのスカートや、青い空を彷彿とさせるブルーのワンピース、夕日のようなオレンジ色のセットアップなどが登場する。
1960年代から70年代にイタリアで制作された西部劇を意味する「マカロニ・ウェスタン」映画の要素を織り交ぜているのも特徴。長いフリンジをあしらったノースリーブニットやデニムスカート、ハーネス風のレザーアクセサリー、ウェスタン調のシューズが目を惹く。
フェミニンなムードをもたらすスカラップレースも、今季を象徴するディテールの1つ。スカートには裾に、ブラウスには胸元から袖にかけてフリルを重ねるように配し、ウェスタン調にロマンティックな雰囲気をプラスした。
メインマテリアルは、エレガントな光沢を纏ったサテンとカジュアルな印象のデニム。ペイズリー柄を用いたサテン地のスカートや、細かなプリーツを入れたデニムアウターなどを投入し、異なる魅力の素材をミックスしたスタイルをコレクション全体で楽しんでいる。