08サーカス(08sircus) 2020年春夏コレクションが発表された。
今季の08サーカスは、大胆なグラフィティを取り入れているのが特徴。アート的なアプローチを、あくまで都会的な変化球を持ってクリーンに表現し、08サーカスのスタンダードスタイルに共存させている。
例えばみずみずしいブルーが目を惹くスカートは、本物のタイダイ染めではなく、あえて“プリント”で表現したユニークな一着。ダークネイビーのワンピースとレイヤードすることで、その鮮やかな色彩をより引き立てたスタイリングを楽しんでいる。
流動的な美しいマーブル模様をあしらったオープンカラーシャツは、京都の墨流し職人が手作業で染め上げたこだわりの一着。シャツのフォルムが完成した後に染色する、特殊な手法を用いているため、ひと繋がりの美しいマーブル模様が全面に広がっているのが特徴だ。またボトムスには、先ほどの“タイダイ染め風”スカートをセレクト。柄×柄のコーディネートであるものの、淡いピンクを共通項に設定したことで、視覚的な賑やかさをクリーンに抑えている。
ゆるやかなドレープを描くリラクシングなロング丈ドレスには、ハンドペインティングのペイズリー柄をたっぷりとのせて。ユニークな筆致でえがかれたモチーフが、スタンダードな一着にポエティックな印象を添えているのが面白い。
単色のミニマルなワードローブは、素材やシルエットにアレンジを加えて、視覚的な面白さを引き出していく。真っ白なロングコートは、軽やかなリネン素材にシルクをミックスしたことで、絶妙な光沢感をプラス。また分量を多くとったことで、豊かなドレープを描く、ドレッシーな一着に仕上げている。
ブランドらしいメンズライクなアイテムはレイヤードで楽しんで。スリーブをごっそりと切り抜いたブラックの膝丈ジャケットは、縦のラインがしっかりと強調されたマニッシュな一着。その下にスリットを深く入れたスカートを差し込み、サンダルに合わせた素足を覗かせることで、程よい抜け感を演出している。