キューン(CUNE)の2020年春夏コレクションが発表された。いつも奇想天外なテーマを掲げるキューンが、今季は「喪中」をテーマにした。
なぜ「喪中」がテーマになったか。その理由は、コレクションノートにこう記されていた。「このシーズンの企画中に上映になった映画、ア〇ンジ〇ーズ/エ〇ドゲ〇ムでのト〇ー・ス〇ー〇とナター〇〇・〇マ〇フを偲んで喪に服しました。」と。
おそらく、世界中にファンをもつあの作品。このキューンの喪中は、同作が公開となった2019年4月の1年後となる2020年4月下旬にあけるそうだ。
「喪中」というテーマからすぐ連想できるだろうが、今回のコレクションは黒を基盤にした。ギャザー入りのローウエストワンピースやスタジャン、ストリートムードなパーカーなど全てが、モノトーンで統一され、しめやかなムードを纏ったようだ。
そこに加わるキューンらしいグラフィックは、アイコニックなウサギをはじめ遊びを利かせなものばかりだ。例えばメンズのオープンカラーシャツは、ポケットの部分とバックスタイルに“中華風”のパンダを配し、フロントの胸ポケットと反対側の位置に“服”という字を配した。
みんなのヒーローだった彼らを愛する気持ちが溢れるかのように、優しいグラフィックも多彩に登場している。スカジャンに配された、オリエンタルなムードにマッチする虎は、通常なら迫力あるものを創造しがちだが、今回はとてもキュート。そしてマウンテンパーカーとハーフパンツのセットアップには、彼らに手向けるであろう花も、所狭しとあしらっている。