モスキーノ(MOSCHINO)の2020年秋冬コレクションが、2020年2月20日(木)、イタリア・ミラノで発表された。
今シーズン、ジェレミー・スコットのインスピレーション源になったのは、「マリー・アントワネットが現代のコスプレをしたらどうなる?」というユニークな発想。マリー・アントワネットが生きた18世紀ヨーロッパの豪華絢爛な世界観を、モスキーノのアイコニックなスタイルに落とし込むことで唯一無二の世界観を作り出している。
たとえばブラックのライダースジャケットは、クリノリンを仕込むことで、かつてのフランス王妃が好むであろうボリューミーなドレス仕様に。モスキーノロゴのチェーンベルトには上品なパールを用いて、舞踏会にもふさわしい煌びやかなジュエリーに仕上げている。
今シーズンを語る上でもう1つ欠かせない要素が日本のサブカルチャー。ジェレミー曰く「“アニメの中のアントワネット”がスクリーンから飛び出し、タイムトラベルして、ベルサイユ宮殿の中庭を散歩していたら」と想像を膨らませた。ポップなカラーを多用し、東京から連想したファンタジックでシュールな世界観を作り上げている。
花などを描いたトワルドジュイのジャケット、パンツ、ジレは、ビビッドピンクやイエロー、グリーンなどを組み合わせてカラフルに。また東京のカルチャーを象徴するアイテムとして、日本の漫画やアニメを彷彿とさせるイラストをあしらったコルセット風トップスなども姿を現した。
インビテーションにもなったケーキのモチーフも、シグネチャーの1つ。ティーパーティーに欠かせないアイシングケーキのドレスは、キャンディカラーで彩っている。フィナーレを飾った真っ白なイブニングドレスは、たっぷりのホイップクリームでデコレーションしたウエディングケーキのようだ。