ランバン(LANVIN)の2013-14年秋冬メンズコレクション。テーラリングとスポーツウェアの技術を融合させ、エレガントでコンフォタブルな装いに仕上げた。
アーティスティックディレクターのアルベール・エルバスがディレクションを、ルカ・オッセンドライバーがデザインを手掛けるメンズコレクションは毎回様々な表情を見せる。今季は英国スタイルやスポーツスタイルなど、様々なジャンルからインスピレーションを受けた。
エレクトロを思わせるエクスペリメンタルなサウンドトラックと共にショーはスタート。ファーストルックからしばらくは、カラーパレットの中心にブラックやネイビーを添えた。そのダークな色調とシャツのホワイトとの対比で、グラフィカルなシルエットを生む。中盤はグレーやベージュ、ブルーが中心。後半の導入4ルックには、チェリーレッドのレザージャケットや、フラッシーオレンジのシースルーシャツなど、最もブライトなカラーのルックが続いた。
オーガンジーがあしらわれ、グラフィックなトロンプ・ルイユ効果を生むクラシックシャツは、今季のワードローブのキーピースともいえる。シャツとコーディネートされたロック・クリスタルの刺繍が輝くナロータイが、そのコンテンポラリーな雰囲気をより引き立てた。足元には、8つの異なる素材で構成されるブライトカラーのラグジュアリーなスニーカーをあわせ、エレガントなスタイルにほど良い味付けを加えている。
他にも、エクストララージのスウェットシャツやオーバーサイズのフード付きコート、2013年春夏にも登場したショルダーラインの位置を変えたフィットジャケットなど、エッジとひねりを効かせたアイテムが顔をそろえた。
ショー締めくくりは、ワイルドラペルのモダンでありながらクラシックなコートスタイル。全ての男性に贈る、タイムレスでラグジュアリーなコレクションとなった。