2013年2月15日、ロンドンファッションウィークでボラ アクス(Bora Aksu)の2013-14年秋冬コレクションが発表された。
20年代のアメリカのミュージカル映画、「ドリー・シスターズ」にインスパイアされたコレクション。ボラアクスらしいジャケットスタイルやドレスたちが今季もドラマティックに演出された。
見どころは様々な素材たちを組み合わせたこだわりデザイン。前半は細やかなレースを使用したスタイルでピュアなイメージでスタート。度々登場するジャケットたちのやわらかなレザーは、デザイナーの母国であるトルコのブランドを使用した注目のアイテムだ。所々にさりげなくあしらわれたファーが温かみのある雰囲気をプラス。ホワイト、ライトグレー、ミルクティーベージュなどやわらかなカラーが、姉妹の妖精のようなやさしいイメージを表現している。次第に深みのあるパープルやフューシャピンクなどの鮮やかな色合いに変わり、妖美なムードを感じさせた。
ドレスに合わせたインパクトのあるコルセットは、当時のアイテムを現代風にアレンジ。シャツに合わせたネクタイなど小物使いもシックに決まった。華やかなダンサーたちをイメージしたコレクションは、アーティスティックでありながらもウェアラブルな仕上がりに。美しく上品でありながら、独特の妖しさをひそめたコレクションとなった。