ロンドンファッションウィークで発表されたバーバリー プローサム(Burberry Prorsum)2103年秋冬ウィメンズコレクション。ショーに駆けつけたのは、「レ・ミゼラブル」監督のトム・フーパー、ケイト・ベッキンセール、ロージー・ハンティントン=ホワイトリー、ミュージシャンのリタ・オラなど多くのセレブリティをはじめ約1500人のゲストたち。
ファーストルックには今回のコレクションの代表的と言える、ラバー素材と伝統のコットン・ギャバジンがミックスされたトレンチコートを着たエディ・キャンベルが登場。真っ黒なショートヘアでノーブルでモードな印象に着こなしている。今回のコレクションのテーマは「TRENCH KISSES」。60年代に世間を騒がせたSEXYなアイコン、クリスティーン・キーラ―からインスピレーションを受けたキッチュなエッセンスを交えたクラシックスタイルが特徴だ。
クラシックな60年代のボックスシルエットやダブルブレストのカバンコート、Iラインシルエットのワンピースなどのクラシックな要素がベースになっている一方、テーマの「KISSES」、繰り返し登場するハートモチーフ、「CRUSH ON(=恋に落ちる)」と「くしゃくしゃにする」のダブルミーニングを持つクラッシュバッグなど、スイートでポップなアクセントが見られる。
カラーパレットは白、キャメル、オックスブラッド(ダークなブラウンレッド)、アクセサリーに見られるゴールドなど。柄は大柄のホルスタイン、レオパード、キリンなどのアニマル、ボーダー、そしてハートがポップ&リズミカルにコレクションを彩る。メタルパーツでアニマル柄を描いたスエードのコートもユニーク。また型押しに見えるパイソンのアイテムは、リアルレザーにラミネート加工して人工的な質感にしあげたもの。ミンクやクロコダイルなどラグジュアリーな素材づかいにも注目だ。
終盤に差しかかるとランウェイの後ろの大扉がスライドし、バーバリー・アコースティックプロジェクトにも参加しているトム・オディールが新曲「ホールド・ミー」を熱唱。ライブをバックに、ブラッドカラーのラバー素材にトレンチコートやクロスホルターのプレートがあしらわれたイブニングが眩い光を放ちながらフィナーレを飾り、観客に「TRENCH KISSES」を強く印象付けたショーは幕を閉じた。