川久保玲とのコラボレーションは、2008年に発表された6つの「パーティーバッグ」のカプセルコレクションにまで遡る。また、2014年の「アイコンとアイコノクラスト:Celebrating Monogram」プロジェクトにおける、穴の開いたデザインの「バッグ ウィズ ホールズ」、2021年3月発売の新たな「バッグ ウィズ ホールズ」も登場。バッグの“穴あき”デザインは、ディスプレイにも落とし込まれている。
また、著名な現代アーティストが、メゾンのアイコニックなバッグ「キーポル」や、「カプシーヌ」を再解釈する「アーティーカプシーヌ コレクション」から、近年発表された作品を並べるスペースも登場。シュプリーム(Supreme)とコラボレーションした「キーポル」など、歴代のアイキャッチなコラボレーションモデルが揃う。
日本のアーティストたちとメゾンの間で絶えず育まれてきた敬意と、インスピレーションの歴史も見逃せないポイント。山本寛斎、藤原ヒロシ(フラグメント デザイン)、草間彌生、NIGOをはじめとする日本の数多くの著名アーティストとルイ・ヴィトンのコラボレーションを一堂に会する。
草間彌生とのコラボレーションでは、象徴的な水玉模様をルイ・ヴィトンに大胆にドッキングさせたアイテムを展開。バッグ「ネヴァーフル」やパンプス、付け襟、サングラス、ウェアなど、鮮烈な草間彌生のアートワークとルイ・ヴィトンのクリエイティビティの融合を楽しめる。中でも、きらびやかなかぼちゃのオブジェをジュエルボックスに収めた「ミノディエール」は、この世にたった5点のみ作られた希少なアイテムだ。
継続的にルイ・ヴィトンとコラボレーションを行ってきた村上隆の「モノグラム」アイテムを一覧できるスペースも。2003年のチェリーブロッサム・モチーフのバッグとキャラクターバッグをはじめ、2005年春夏の「チェリー」シリーズ、2008年の「モノグラモフラージュ」などが勢揃い。村上隆のアイコンである「フラワー」や「 スマイリーフェイス」と伝統的なモノグラムを組み合わせた限定製品「コスミックブロッサム」も登場する。
ルイ・ヴィトン ウィメンズ アーティスティック・ディレクターの二コラ・ジェスキエールは、カンサイヤマモト(Kansai Yamamoto)の山本寛斎の鮮やかな色彩に魅了され、2018年クルーズコレクションにおいて山本のモチーフをフィーチャー。きらびやかなスパンコール刺繍で“和”を感じさせるモチーフを表現したドレスや、レザーにペインティングを施したジャケットなど、迫力のあるクリエーションが立ち並ぶ。
また、山本寛斎のアイコニックなクリエーションの1つであり、デヴィッド・ボウイの衣装として広く知られている「トーキョーポップ」ジャンプスーツも展示される。
2Fでは、ルイ・ヴィトンのアイテムを「ブロッサム」「旅情」「娯楽」の3つのカテゴリーに分けてディスプレイ。華やかなピンクの花でデコレーションされた「ブロッサム」の空間には、細やかなディテールまで精巧に作られた受注限定自転車や、アフタヌーンティーセットに用いるトランク、遊び心に溢れたトランクのミニチュアハウス、トランクのドレッサーなどを展示し心躍る空間を演出した。
「旅情」を表現したスペースは、まるでリゾートに来たかのような雰囲気が広がっている。タマゴのようなシルエットのチェアや、ゆったりとしたハンモックソファ、ガラステーブル、ランプなどを展示。吉岡徳仁が手がけたスツールも置かれている。