ファセッタズム(FACETASM) 2021年秋冬メンズ・ウィメンズコレクションが、ロンドンを拠点にするオンライン・ライフスタイルマガジン「somewhere magazine」にて発表された。
コレクション全体を通して、ゆったりとリラクシングな雰囲気に包まれた今季のファセッタズム。それでいて野暮ったさを感じさせない都会的なムードも内包しているのは、シルエットやディテールに一捻り加えたアプローチを加えているからだろう。例えば着心地の良さそうなスウェットパンツは、センタープレスをピシッと配したハリ感のある仕上がり。またモデルの体躯をすっぽり包む、超ボリューミーなダウンジャケットは、股上のショート丈に仕立てることで、モダンな表情へと引き寄せている。
先シーズンに続き登場するスーパービッグサイズのジャケット&パンツには、温かみのあるコーデュロイとチェック柄の新作が仲間入り。肩パッドを入れたマスキュリンなシルエットながら、贅沢に生地を使用したアームのドローコードを調節することで、“クシュクシュ”っとした柔らかな表情をプラスできるのも面白い。
ファセッタズムらしい捻りをきかせた装飾もまた、今季を語る上で欠かせない要素だ。首周りのどの位置でもキュッと結べるリボン付きのコートや、ボディ一杯に異素材のリボンをふんだんに飾ったジャケット、大きな襟付きでクラシカルなムードをプラスしたボディスーツなど。足元は靴下×カラフルなスニーカーを合わせることで、アクティブなテイストもプラスしている。
シーズンを跨いだアイテム同士でも、連結させることができる人気のジップシリーズ。今季は鮮やかなパイピングを施した、秋冬らしいフリース素材で登場だ。アームだけを切り替えたり、丈を伸ばしてみたり、そのアレンジは纏う者の自由。フーディーやチェックのブルゾンが目を惹くルックでは、敢えて何も連結させず切りっぱなしのポンチョのようにして重ねることで、観る者を楽しませる秋冬のレイヤードスタイルを提案している。