ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)の2021年秋ウィメンズコレクションが発表された。
今シーズンの着想源となったのは、アルファベット順にブランドのモットーや未来への意思を反映した「マッカートニー A to Z マニフェスト」の中の“J is for Joy(喜び)”。エネルギッシュなムードが漂う彩り豊かなワードローブが、全体の80%がエコフレンドリー素材という今までで最もサスティナブルなコレクションとして披露された。
“喜び”に満ち溢れた明るいムードを演出するのは、ピンクやグリーン、ブルー、レッド、オレンジ、イエローなど鮮やかなカラー。淡いピンクを基調としたアウターやオールインワンなどが揃う。いずれも、グレーやベージュといったニュートラルカラーのブーツと合わせることで、華やかなカラーを際立たせている。
また、カラフルなフローラルプリントも、コレクションに“喜び”のムードをもたらすのに一役買っている。例えば、スイムウェアを連想させるボディコンシャスなドレスは、大胆な切り替えと色鮮やかな花柄が相まって快活な雰囲気に。裾のフレアシルエットが印象的なアウターには、胸元やスリーブにフローラルプリントを取り入れることで、エレガントでは終わらないエネルギッシュなアイテムに仕上げた。
そんな溌剌としたコレクションに落ち着きをもたらすのは、ステラ マッカートニーのシグネチャーでもあるテーラーリングアイテム。首元にブラックまたはホワイトをアクセントカラーとして取り入れたジャケットや、丈の長いセンタープレスパンツが展開された。スニーカーやバムバッグなどスポーティーなアイテムと一緒に提案することで、アクティブな表情に引き寄せているのが印象的だ。
ブランドスピリットを感じさせるエコフレンドリ―素材は、スキーウェアやミリタリーウェア、ワークウェアから着想を得たというカジュアルなアイテムに多用された。差し色としてフレッシュなオレンジを取り入れたパッチワークパンツには、オーガニックコットンを採用。マルチカラーのドレスには、森林に優しいフォレストフレンドリーなビスコースを用いた。
さらに、スタイリングにアクセントをプラスするバッグやシューズにもエコフレンドリーなマテリアルを使用。ヴィーガン&クルエルティフリー(動物を犠牲にしない)のバッグには、オーバーサイズにアップデートしたアイコンバッグ「ファラベラ」がラインナップ。レザーパンツのようにも見える「オーバーザニーブーツ「アイヴィー」は、なめらかなヴィーガンレザーで仕立てた。