2013年9月25日(水)、ダミール ドマ(DAMIR DOMA)がパリファッションウィークにて2014年春夏コレクションを発表した。
ショーは、ミニマルな印象の白一色に統一されたルックに始まり、徐々に薄いアップルグリーンやオレンジが彩りを添え、最後はシャープな黒で締めくくられた。白のセクションは、特別美しい。ショルダーラインが丸みを帯びた構築的なトップス、シェイプされたウェストから広がるペプラムで描かれるXライン、胸の一本のラインがよりすとんとしたIラインを際立たせるドレスといったように、シルエットの豊かさに意識が及ぶ。片方の肩から一枚の長い布が伸び、そのままスカートへとつながるドレスは、古代ローマで着用されていたトガを連想させ、彫刻のような造形美を持つ。
オレンジの極太ショルダーストラップが、ワンサイドだけスカートにつながるまで長く伸びたドレスは、その新鮮なデザインや色使いが記憶に残る一着だった。全体を通して使われていたのが、ぽこぽこと細かな穴のパンチング加工。ワントーンのルックに表情を差し込むのに最適で、細かなプリーツと共にトランペアレントな生地にあしらえば、さらなる軽さと動きを生んでいた。