ウジョー(Ujoh) 2014年春夏コレクションが、MBFWTのメイン会場・渋谷ヒカリエで発表された。2009年にデビューして、今回がランウェイデビューとなる本ブランド。気品とスポーティさを融合させ、リラックス感ある優雅な女性像を描き出した。
ほど良くボリュームを持たせる美しい立体裁断から生まれるのは、軽やかなダブルラッセル素材のエレガントなドレスジャケット。ワンピースやパンツには、オパール加工を施し煌びやかな印象に。メッシュ素材やサッカー地などのスポーティな性質が強いどの素材も、そのキレのある大胆かつ繊細なカッティングの技とパターンニングによって軽さを含んだ上品な洋服へと昇華されていた。
ホールガーメントの丈の短いトップスにはシアーなパイナップル柄があしらわれ、爽やかなサッカー地に鳥が舞い踊る。カットジャカードで創られた、植物柄のシャツやジャケットは軽さを持たせつつも豪華でロマンティックな表情をのぞかせた。
カラーパレットにはイエローやライトグリーン、ヌードベージュといったブライトカラーを採用し、そこにネイビーやモノトーンを落とし込むことでコレクション全体に緩急を。
春夏らしい軽やかさを、素材感やヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)でパタンナーとして7年間培ってきたその意匠で表現して魅せ、初のランウェイを華々しく終えたウジョー。デザイナーの西崎暢のパタンナーの視点から生まれるクリエイションは、テーラリングの本質を問う。