リンシュウ(RYNSHU)の2022-23年秋冬コレクションが発表された。
1992年秋冬コレクションのパリデビューから30年目の特別な節目となる今シーズン。夜空に浮かぶ“天空のランウェイ”とも言える場所「東京タワー」を舞台に、力強く華やかなコレクションが展開された。
まず目を引くのは、女性の姿を大胆に落とし込んだアイテム。ジャカード生地で仕立てたトップスやジャケットには、サングラスをかけた女性のフェイスアップシルエットをデザイン。天に向かって炎のように舞い上がる髪が、エネルギッシュなムードを加速させる。
一方、ボディフィットなミニドレスやパフスリーブのジャケットには、ビスチェを纏った可憐な女性の姿が。異なる印象を与える2人の人物は、ある時はパワフル、またある時はセンシュアル…と女性が持つ複雑な内面を表現しているかのようだ。
時折織り交ぜられたポジティブなモチーフは、都会の夜景のような煌めきを宿す。眩しいほど真っ白な生地には、パステルカラーやシャンパンゴールドのルージュモチーフをオン。ジャケットとパンツのセットアップなどにのせたスターモチーフは、希望に満ちた未来を願うかの如くゴールドに輝く。
深いVネックや大胆なスリットなど肌を見せるカッティングは、コレクションに漂うエレガントなムードを加速させていく。また今季は、肌が透けて見えるシースルー素材で仕立てたアイテムも展開された。シフォンのポンチョドレスは、ランダムにあしらったフリンジが歩く度に揺れる上品で華やかな佇まいが魅力だ。