フット ザ コーチャー(FOOT THE COACHER)の2014年春夏コレクションは、新しいアプローチで製作したユニークなシューズが多数登場した。
旅をイメージした注目の新シリーズ「RESORT」から展開されるレザーシューズは、ソールをエスパドリーユにすることで軽く涼しげな印象に。そのほか、ブリティッシュカルチャーに根差したものや、古き時代の要素を取り入れたデザインのものなどがラインナップしている。
エレガントなビットシューズは、ラグジュアリーな旅のファッションを提案するという新シリーズ「RESORT」から展開される注目シューズ。
上質なレザーの高級感に、エスパドリーユのソールがリラックス感をプラス。ビットにはあえて骨モチーフを使い、ユニークで少しダークな魅力に仕上げた。 素足で、とことん軽やかに履きたい一足。
限定アイテムとなるクラークス(Clarks)のシューズは、今季で廃盤となる「カーン2」をリメイクによりアップデートしたもの。
アッパーごと覆うように取り付けられたシューレースが特徴で、デザートブーツなのにマウンテンブーツのような重厚感すら感じさせる。スニーカーのようなフィット感も心地いい。
サイドエラスティックブーツとジップアップブーツ、それぞれの長所を取り入れている新しいスタイルのブーツも登場。靴の外面にはエラスティックの長所である伸縮性を、内面にはスムーズなジップを配した。
さらに素材にはイギリスの老舗タンナー、チャールズ・F・ステッド社のスーパーバック、ジップには最高峰イタリア・ラッカーニ社のものを採用。アッパーにデザインされたフルブローグは装飾性を抑えることで、バランスよくエレガントに仕上げている。
細かなメダリオンが美しいシューズは、1920~30年代アメリカで行われていた靴づくりへのオマージュが込められた一足。
より実用的なデザインへと傾倒した現代とは異なり、靴作りが盛んで、技術を競い合うように細部にまでデザインを施していた時代。そんな華やかな時代に思いを馳せながら、モダンなフォルムでよみがえらせた。
また、ブランド定番のジップアップのブーツや、先シーズンからマイナーチェンジして展開されるラバーソールのシューズなど、英国の伝統的な靴づくりに根差したアイテムも数多く見られた。バッグやウェアなど、数は少ないながらも、シューズ以外のアイテムも登場している。
フット ザ コーチャーは、イギリスのジョージコックス(GEORGE COX)やトリッカーズ(Tricker's)で活躍した竹ヶ原敏之介が手掛けるシューズブランド。世界各国から取り寄せた最高級素材を用い、伝統的なグッドイヤーウェルト製法をメインに、デザインとマテリアルに最も適した製法で制作している。堅牢でスタイリッシュなデザインが特徴だ。