出演者にはその他にも、ドラマ「あなたの番です」の大方斐紗子、俳優・演出家として活躍する串田和美らが名を連ねる。
牧稲子…大方斐紗子
ミチの同僚。勤務中に倒れてしまう。
藤丸釜足…串田和美
映画『PLAN 75』は、第75回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門へ正式出品。カメラドール スペシャル・メンション(特別賞)に輝いた。日本人監督作品が「ある視点」部門に出品されるのは、2017年の黒沢清監督『散歩する侵略者』以来5年ぶり、カメラドール スペシャル・メンション(特別賞)の授与は日本人監督初の快挙となる。
また、第75回カンヌ国際映画祭では、是枝裕和監督初の韓国映画『ベイビー・ブローカー』が「コンペティション部門」に正式出品され「最優秀男優賞」など2冠を果たしているが、日本製作の映画は『PLAN 75』のみだ。
『PLAN 75』は、第95回米国アカデミー賞 国際長編映画賞部門の日本代表にも選出。2023年3月の発表に向けて、今後のショーレースでの動向にも注目が集まる。
少子高齢化が一層進んだ近い将来の日本。満75歳から生死の選択権を与える制度<プラン 75>が国会で可決・施行された。様々な物議を醸していたが、超高齢化問題の解決策として、世間はすっかり受け入れムードとなる。
夫と死別してひとりで慎ましく暮らす、角谷ミチは78歳。ある日、高齢を理由にホテルの客室清掃の仕事を突然解雇される。住む場所をも失いそうになった彼女は<プラン 75>の申請を検討し始める。
一方、市役所の<プラン 75>の申請窓口で働くヒロム、死を選んだお年寄りに“その日”が来る直前までサポートするコールセンタースタッフの瑶子は、相手の顔を見て交流することで、このシステムの存在に強い疑問を抱いていく。また、フィリピンから単身来日した介護職のマリアは幼い娘の手術費用を稼ぐため、より高給の<プラン 75>関連施設に転職。利用者の遺品処理など、複雑な思いを抱えて作業に臨む日々を送る。果たして、<プラン 75>に翻弄される人々が行く着く先で見出した答えとは。
【詳細】
映画『PLAN 75』
公開日:2022年6月17日(金)より、新宿ピカデリーほか全国公開
監督・脚本:早川千絵
出演:倍賞千恵子、磯村勇斗、たかお鷹、河合優実、ステファニー・アリアン、大方斐紗子、串田和美
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ