2010年3月18日、東京新木場にある倉庫でジョン ローレンス サリバン(JOHN LAWRENCE SULLIVAN)の2010-11A/Wコレクションが行われた。このコレクションが東京最後のもので、次回からは発表の場をパリとする。
今回のコレクションは「美しいものをどれだけ美しく見せるか」にこだわり、モデルの選び方からコーディネートまで「美しく見せる」ことを追求。ヘアメイクは、ある一つのスタイルを真ん中において、そこからそれぞれのモデルの個性を合わせていったという。
アイテムに関しては、ストイックに「引くこと」で、メンズの服を美しく見せていくことを目指したものが登場。肩幅が以前より広く絞りのないジャケットや、ダブルブレストのものなど、新しいシルエットをジャケット・パンツに採用した。
そして、今回、ジョン ローレンス サリバンが発表の場所として倉庫を選んだのは、太陽の自然光の中、そのままの雰囲気で見せられる場所だったからだという理由から。また、自然光によって、「素材の良さを伝えたかった」ということもあるとデザイナー柳川氏は語る。
ジョン ローレンス サリバンにとって東京のラストショーということで、それに関する質問に対しては、「すでに東京で8回ショーをしているし、何かアクションを起こさないとと思っている。パリは今まで4回展示会を行っている。」と答えた。パリでもテーラードで勝負するという姿勢は変わらないようで「もちろん向こう(パリ)でテーラードで勝負することが厳しいことはわかっている。しかし、その中でも東京らしいスタイルを提案していきたい。」と力強いコメントを残した。