世界中のファッションスクールの学生や新卒者を対象としたファッションコンテスト、ITS(イッツ)。ファッション業界を担う若き才能を発掘するこのコンテスト、ITSの名称はInternational Talent Supportの略で、世界中から注目を集めている。
9回目となるファイナリストが発表され、今年は審査委員としてヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)やディーゼル(DIESEL)のアーティステック・ディレクター、ブルーノ・コリンも参加することが決定した。
2002年よりスタートしたITSは毎年7月にイタリア・トリエステで開催され、ファッション部門、フォト部門、アクセサリー部門(靴やバッグ、ジュエリーデザイン)の3部門が存在する。これまでにも「ルイ・ヴィトン」「クリスチャン ディオール」「ジョルジョ・アルマーニ」など、一流メゾンで活躍するデザイナーを数多く輩出しており、新人デザイナーの登竜門として世界中から注目を浴びるコンテストとして成長し続けている。
初回よりITSをサポートしているディーゼルは、ファッション部門に「ディーゼル賞」を設けている。ディーゼル賞受賞者には賞金25,000ユーロとイタリア本社のディーゼル・クリエイティブ・センターにてプロのデザイナー達と共に現場で6ヶ月間の研修する機会が与えられ、賞金だけではなく、彼らの今後につながるようなサポートを実質的に行っている。ディーゼル賞の過去の受賞者(ITS#SIX)には、現在、ニナ・リッチで活躍後、現在は自身のブランドを展開するタロウ・ホリウチも名を連ねている。
2010年7月16 ~ 17日の2日間、イタリア・トリエステで開催される同コンテストには、世界中の応募の中から厳選なる審査のもと日本人2名を含む23名がファッション部門とアクセサリー部門に進出。今後のファッション業界を担う若き才能による作品が披露される。