ディーゼル(DIESEL)が待望の新CEOを迎え、さらに社屋をこれまでのモルヴェナからイタリア北東部のブレガンツェへ移すことを発表した。
過去10年間、オンリー・ザ・ブレイブグループは常に革命的な成果を残してきたが、その原動力となるのがディーゼルの成長と、2000年以降のプレタポルテにおける大きな買収の数々(メゾン マルタン マルジェラ、ヴィクター&ロルフ)。2009年、オンリー・ザ・ブレイブは約13億ユーロの売上を達成し、従業員数は全世界で5,500人にまでなった。その成長に伴い複雑化した組織を見直すべく2007年末、効率と社内シナジー効果の最大化を目指し、革新的な組織を創り出すべくグループの組織再編を開始した。
新たな組織編成は、オンリー・ザ・ブレイブグループやディーゼルの関連企業にも大きな変化をもたらす。持株会社オンリー・ザ・ブレイブは、その事業の規模と複雑性に適した独自の組織構成を得て、同グループを戦略面でリードすると同時に資産と投資のガバナンスを適切に保つ役割を担っている。レンツォ・ロッソは社長に留任する。
来る7月には、ダニエラ・リカルディが新たにディーゼルのCEOに就任する。ダニエラは、ローマ出身でP&G社に25年にわたって活躍。常に国際的なポジションで活躍し、欧州や南米、ロシア、アジアなどで名声を得てきた。
その強力なリーダーシップとビジネスや複雑な市場の管理能力、ブランド展開における確かな戦略眼により、国外で最も成功したイタリア人経営者と言われる彼女がディーゼルのCEOに就任する選択をしたのは、ファッション界に対する長年の情熱と、ディーゼルのライフスタイルやレンツォ・ロッソが長年続けてきたブランド管理手法に対する敬意。
また、オンリー・ザ・ブレイブとディーゼル SpA本部は現在ブレガンツェに建設中の新社屋移転の最終段階に入っているという。この新社屋の構造は、将来の成長や革新的なデザイン、従業員のアメニティー(託児所など)を見据えながら、何年も計画が練られてきた。モルヴェナ一帯に散在していた企業機能を一つ屋根の下に再統合することで、働き方を改善し、社内シナジー効果をさらに高めることを目的としている。