グッチ(GUCCI)が、2014-15年秋冬コレクションをミラノファッションウィークで発表した。60年代のスタイルにインスパイアされた今季は、色使いやシルエットでロマンティックな印象に仕上げているのが特徴だ。
今季はレザーがキー。マットに輝くレザーは、フリルのナッパシャツ、Aラインのミニドレス、パンツ、スカート、アウターウェアなどに見られる。アイテム全体に用いるだけでなく、ドレスの襟や袖などにポイントで取り入れリュクスなエレメントを加えた。トップス、ボトム、パンツはどれもボティにフィットするシルエットで、クリーンな装いにまとまっている。
ブルジョワな雰囲気は、ファーのアウターでアピールした。アンゴラやモヘアのボリューミーなコートは、タイトな着こなしに合わせてバランスよくコーディネート。また柔らかなピンクミンクはプルオーバーにも使用された。
パレットは、ベビーブルー、ブラッシュピンク、イエローなどここ最近のグッチの秋冬コレクションには見られなかった明るい色合いを使用。ややスモーキーなくキャンディカラーは、ロマンティックでありながら大人のフェミニニティを感じさせる。また足元には、パイソンのブーツを合わせたり、60年代風大きなフレームのサングラスをかけたりと、小物使いでアクセントをプラスした。
クリエイティブ・ディレクターのフリーダ・ジャンニーニは次のようにコメント。「グッチのエッセンスを体現したいと考えました。完璧さを追求し、クリーンなラインをプレシャスなマテリアルと新しいカラーパレットで表現しました。最もピュアなグラマラスです」。ラグジュアリーな雰囲気はそのままに、少しスイートな雰囲気が漂うコレクションは、ブランドにとっての新たなターニングポイントとなっているようだ。