独立行政法人造幣局は、貨幣の製造、貴金属の地金の精製や貴金属製品の品位証明(ホールマーク)、勲章や褒章の製造などを行う組織。大阪市北区天満に本局があり、1871年に開業した。現在、さいたま市と広島市に支局がある。
本局の敷地内に唯一残る明治時代のレンガ造りの洋風建築は、1911年に建てられた火力発電所の建物だ。こちらは1969年に内部を改装し、造幣博物館としてオープン。無料で一般公開されている。
博物館には、明治時代の資料や造幣局創業に尽力した人々の紹介パネル、造幣局で作られたメダルや器械などの実物が展示されている他、世界中のいろいろな時代の貨幣も並べられている。千両箱の重さを体験したり、本物の金塊・銀塊に触れたりする体験コーナーもある。
予約すれば、工場の見学も可能。工場内にある見学用の廊下に沿って、ガイドが案内してくれる。ガラス越しに様々な機械を見ることができる。
そして造幣局といえば、ヤエザクラの開花時期に行われる「桜の通り抜け」が有名。大川沿いの構内通路に、560メートルにわたって130品種以上の桜が植えられており、毎年一週間に限り一般公開される。南門から北門まで一方通行で通り抜けることから「通り抜け」と呼ばれている。変動はあるものの、毎年一週間で数十万人が訪れる、人気の行事となっている。
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