ヴィヴィアン・ウエストウッド ゴールドレーベル(Vivienne Westwood Gold Label)が、2014年3月1日(土)に、パリファッションウィークで2014-15年秋冬コレクションを発表した。
今シーズンはオートクチュールの父、シャルル フレデリック ウォルト(Charles Frederick Worth)の作品がインスピレーション源。そこにヴィヴィアンと夫のアンドレアス・クロンターラー(Andreas Kronthaler)の2人が、ペールに訪れた際に出会ったアシャニンカ部族の装飾的なスタイルをミックスさせる。
17世紀に建てられた教会「タンプル・プロテスタント・ドゥ・オラトワール・デュ・ルーヴル」で行われたコレクション。ランウェイの奥にはブランド名が一文字ずつライトアップされ、ショーが幕を開ける。
モデルたちは皆、頬や額がペイントされエスニックな雰囲気。ゆったりとしたドレスに石でできたアクセサリーを合わせたり、毛長の長い糸を織り込んだジャケットを羽織ったりと、現地の人々の装いをブランド流に再解釈している様子。肩に切り込みの入ったプルオーバーや、ボーダーのセットアップなどスポーティかつカジュアルな装いも取り入れた。
中盤からはヴィヴィアンらしい、挑発的な着こなしも。凸凹感のあるコルセット風のベストからは胸元を開けたシャツを覗かせ、スクイーグル柄のロングスカートをコーディネート。その後はタータンチェック、ゼブラ、ジャングル柄、そしてメタリックのボーダーなど様々なパターンが登場。パワーショルダーのジャケットや、大きなフリルやドレープの効いたドレスなど、パンチの効いたフェミニンルックのほか、燕尾服のようなテーラードスタイルも披露する。
そしてコレクションは、ウォルトのクチュールを思わせるチュールが全身にあしらわれたドラマティックなドレスで締めくくる。最後はオルガンの音色が流れると、ランウェイ入口の反対方向からロングスリーブのウェディングドレスを着たモデルが姿を現す。やわらかな肩のボリューム感と、まっすぐに広がるスカートでロマンティックな余韻を残していた。