HYKE(ハイク)の2014-15年秋冬コレクションが発表された。インスピレーション・ソースを「ミリタリー(MILITARY)」とし、デザイナーのふたりが愛する米軍のミリタリーウェアの歴史やデザインの変遷などを考察。そこから素材・パターン・付属する装飾やディテールなどを分解し、HYKE独自のセンスで再構築することから生み出されたコレクションだ。
ミリタリーに由来することが顕著な例としては、M51(1951年ものを意味する)のフライトジャケットを基にしたアウター2型。丈感や身幅、スリーブも大きめに作られたものと、ジャストのサイズ感で着られるジャケットとふた通り展開されている。洗いをかけず、クリーンな印象で仕上げ、ライナーには原型に忠実にコットン素材を使用。他にも、M65のフィールドジャケットのライナーを表に使ったようなイメージの、キルティングのコート・ジャケット・スカートや、モッズのライナー部分をイメージしたフーデットコートなどが登場している。
カラーも潔くカーキ、ブラック、グレー、ホワイトのみ。柔らかく薄手のフランネルや上質なウールなど上品な生地が洗練された都会の文化を薫らせる。ボトムにはベルトで裾を絞ったクラシックパンツやひざ下丈のペンシルスカート。アウターも含め、ストンと下に落ちるIラインのシルエットが中心だ。
また、昨シーズンよりHYKEの定番ボートネックとして打ち出されている、襟ぐりのサイドをリブにしたニットやカットソーも展開。アクセサリーにはユニークなつけタートルやサイドゴアブーツなどが新しく提案されている。