アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)が2014年6月8日(日)、国内初となる旗艦店を東京・青山にオープンした。
新旗艦店「アレキサンダー・マックイーン 青山店」は2フロア構成、390平方メートルの路面店。ストアデザインはアレキサンダー・マックイーンのクリエイティブ・ディレクター、サラ・バートン監修のもと、デイビッド・コリンズ・スタジオが手掛けた。
新店舗のデザインは、フランシス・ベーコンの作品、アントニオ・ガウディの建築物のほか、シュールレアリズムのアーティスト、ハンス・ルドルフ・ギーガーがインスピレーションとなっている。
店内では、メンズ、ウィメンズともにプレタポルテからアクセサリーラインまで幅広く取り扱い、スカルスカーフやナックルボックスクラッチなどアレキサンダー・マックイーンを代表するアイテムも揃う。1階はバッグ、シューズ、スカーフといった小物類が中心となり、2階は小物のほか、メンズ・レディスウェアを中心に展開。
© Forward Stroke Inc.
フロアは、カルカッタ・オロの砕けた大理石が使われており、毛足の長いカーペットの上には、頑丈なブロンズでできた動物の足やモンスターの鉤爪の特徴的なディスプレイが置かれている。ソファなどは大理石で縁取られ、ペールグレーのレザーで革張りされているほか、ハンガーレールは黒い漆と古びた真鍮で作られている。
また店内の見所ともいえるのは、2階天井にディスプレイされたアート作品だ。アーティストの花澤武夫と富樫孝男によって制作されたオブジェは、室町時代に描かれ、国宝にも指定されている如拙の絵画『瓢鮎図』を彫刻で表現したもの。伝統的な技法の漆塗りで仕上げられた、鯰や瓢箪などのオブジェがシャンデリアとして飾られている。
今回のオープンに合わせ、青山店では限定アイテムも発売。メンズからはバックパック(税込280,800円)、レディスからは「パドロック」の限定バッグ(税込189,000円)が展開される。またオープン後には、ケイト・モスを起用したシーズンヴィジュアルが表参道駅の柱巻広告として展開された。
アレキサンダー・マックイーン 2014年春夏コレクションの広告 より
また本ショップのオープンを記念して、2014年7月にセレブレーションパーティが開催。当日はTAO、佐田真由美、松岡モナ、黒田エイミ、秋元梢、EXILEの小林直己、池内博之、蜷川実花らが出席し、個性豊かな顔ぶれとなった。
また本国イギリスから、クリエイティブ・ディレクターのサラ・バートンも来日した。サラは日本初の旗艦店について、次のようにコメントを残している。
「私たちのコレクションの根底にあるクラフトマンシップが、このストア全体からも感じられます。ラグジュアリーで希有な世界観が特に気に入っていて、アレキサンダー・ マックイーン 青山店をご案内できることをとても誇りに思います。ストアには大規模なビスポークのウォールパネル、ドラマチックな大理石の階段、美しいディスプレイキャビネットや、天井から吊るされた花澤武夫氏と冨樫孝男氏によるシャンデリアアートピースなど、独自のユニークで精緻な要素が盛り込まれています」。
――サラ・バートン
【ショップ情報】
アレキサンダー・マックイーン 青山店
オープン日:2014年6月8日(日)
住所:東京都港区南青山5-1-3 TS青山ビル
TEL:03-6861-0910(※オープン後開通)
営業時間:11:00~20:00 不定休