ブリング オン ザ ノイズ(BRING ON THE NOISE)の2010-2011A/Wコレクション。今シーズンのテーマは「TOKYO ROCKERS」。テーマとなる「東京ROCKERS」とは1970年代末に失速したロックシーンを自ら打破しようとミュージシャンが集結し、日本各地でGIGを繰り返したムーブメント。70年代末から80年代初頭というPUNKの黎明期に起きたムーブメント、日本のアンダーグラウンドカルチャーをBRING ON THE NOISEでしか出せないオリジナリティーで追求した。
ルックで使用されている印象的な写真は新宿都庁前や大久保で撮影。モデルになるもの実際のミュージシャンで、ネオンやレコードショップなどジャンクな部分や無機質な部分をコレクションに絡めて表現し、テーマに合わせて独特なイメージを創り上げている。
今回の注目はコラボレーションアイテム。シューズブランド「LIBERTAS」、アクセサリーのブランド「RT」とのコラボに加えて、「FRICTION」のアートワークをTシャツのグラフィックに使用。そして、前回のコレクションではジャカードの生地が印象的だったが、今回はメルトン、スーツ生地、均一ではないボーダーなどオリジナルで作り込んだ素材に力を入れた。メルトンは固さと色目にこだわり、スーツ生地に関しては一度水を吹き付けているので生地が毛羽立ちふんわりとした印象。そしてこれらオリジナル生地はウール混紡にしている。
スーツでも対応できるオリジナルウールで作ったダウンベストはダウンパックの分量をパーツごとに変えているので着た時にとても綺麗なシルエットにした。