ルール ロジェット(leur logette)の2024年春夏コレクションが発表された。
今季の着想源となったのは、花の活気と繊細さをあらゆる場面で捉えたジョエル・マイヤーウィッツの写真集『Wild Flowers』。私たちの心を豊かにするエッジや、優美な力強さを持つ花々――その“静と動”を、衣服の上で表現した。
コレクションは、淡いグリーンやピンク、イエローなど、春の陽気を感じさせる花々のカラーパレットで構成。とりわけ目を引くのは、ヴィヴィッドなピンクのニットツイードジャケットとスカートだ。裾や袖に大胆なフリンジをあしらうことで、まるでフリルをたっぷり纏ったピンク色のカーネーションのように、いきいきとした佇まいに。
色とりどりの花々が咲き誇るジャカードベストとキュロットは、丸みを帯びた衿や、ふっくらとハリ感のあるボリュームシルエットがフェミニンな印象。ゴールドの糸やボタンがさりげなく煌めき、エレガントさをプラスする。セットアップで素肌にそのまま纏えば、ロマンティックさとハンサムさを備えたスタイリングの完成だ。
水彩画で描いたような、ぼんやり滲む花柄にも注目したい。空気を軽やかに孕むバルーンシルエットのブラウスと、たっぷりギャザーを寄せたフェミニンなスカートには、色褪せたようなノスタルジックなグリーンと、淡い花々をオン。足元は、キッズラブゲートとのコラボレーションによる、パールの装飾を施したレザーシューズをあてがった。
ブラック×ホワイトでシックにまとめたルックも。強撚レーヨン糸にドットの柄の毛足をカットして浮き上がらせたキャミソールドレスは、美しいドレープとヴィンテージ感のある風合いが印象的。ブラックのカーディガンで優等生なエッセンスを加えつつ、素肌を覗かせて抜け感を演出した。